糖質制限したら1ヶ月で3kg痩せた話(途中経過)

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 糖質制限を始めたら1ヶ月で体重を3kg落とせました。途中経過ですが、せっかくなのでブログに記録しようと思います。


体重推移グラフ

 体重推移のグラフです。恥ずかしいので十の位は割愛しました。5/9にX7.6kgだったのが、6/5にX4.7kgで-2.9kgになりました。

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ダイエットをしようと思ったきっかけ

 ダイエットを始めようと思ったきっかけは大きく3つありました。

 1つ目は学生時代の最低体重と比べて約+10kgになったこと。学生時代は痩せていました。それが働き始め徐々に普通体型へと変化していき、ついには学生時代に一番痩せていたタイミングの体重と、最近のピーク体重では約+10kgの差になりました。元が痩せていたのでそれでも普通体重の範囲ではあるのですが、健康診断の問診で「20歳の頃と比べて10kg以上体重が増減しましたか」という項目があり、それに該当するということは健康を害しているかもという不安が出てきました。

 2つ目は腹囲の数値が右肩上がりに成長したこと。この成長曲線を描くと、2-3年内にメタボとなることが予想されました。

 3つ目はズボンがキツくなり、お腹の肉が乗るようになったこと。学生時代から履いていたジーンズはキツくなり、ベルトの穴の位置も変わりました。また、お腹の肉が乗るようになりました。Tシャツを着ればお腹が出ていることがわかるようになりました。そして、極めつけは、最近買ったスキニーパンツがお腹でキツくて履けたものじゃなかったことでした。

 

 これらのきっかけで、いよいよダイエットしよう、お腹をすっきりさせようと思い、ダイエットを始めることにしました。

 きっかけを鑑み、目標は、①体重を学生時代の標準体重に戻すこと(-5kg)、②お腹をすっきりさせることです。

 

ダイエット前の生活

 ダイエット前の生活は、典型的な太る生活でした。

 好きなご飯は鶏の唐揚げ、好きな食べ物は生チョコクレープ(セブンのおいしいよね)、好きな飲み物はコーラ、ココア、抹茶クリームフラペチーノ毎日お菓子やコンビニスイーツを食べ、ジュースやココアを飲む生活。週末は、土曜日にスタバで抹茶クリームフラペチーノを飲み、日曜日はカフェでケーキとミルクティー。趣味はインドアで身体を動かすことは少なく、運動はたまにプールに行くけど、平気で数ヶ月サボる。(前の記事でランニングのことを書いていましたが、冬に寒くて辞めちゃいました)

 もともと痩せていたこと、胃下垂気味なこと、代謝がいいことから、ギリギリ標準体型に収まっていましたが、コロナ禍で在宅勤務が基本となって貴重な運動時間である通勤がなくなり、歳を重ねるに連れて代謝が悪化し、ジリジリと体重や腹囲は増加。上記の状態になりました。

 

ダイエット方法は糖質制限(某社式)にすることに

 ダイエットについて調べると、ダイエットは大きく3つの方法に分類されることがわかりました。

 1つ目は運動。運動によるダイエットは一番健康的だと思います。が、時間的にも、性格的にも、運動を続けるのは厳しいと思ったのでパス。

 2つ目はカロリー制限。消費されるカロリーより、摂取するカロリーを減らす方法。これは食事の量を制限することが必要で、空腹を耐えるのは厳しいと思ったので諦めました。

 3つ目は糖質制限。糖質の摂取量を制限することで、本来人間は糖質を消費してエネルギーとしているところを、糖質に代わって中性脂肪を消費することでエネルギーとし、痩せる仕組みです。数多くの有名人をダイエットに成功させている某社がこれを採用しています。

 糖質制限は、現代科学に基づいている雰囲気がある、運動も不要、ご飯も食べられる、そして何より某社が採用し実際に多くの成功者を出している。甘いものは大好きですが、背に腹は代えられない、むしろ腹を犠牲にするために、某社式ダイエットの糖質制限をすることにしました

 

某社式ダイエットの糖質制限のポイント

 某社のサービスに申し込むと2ヶ月で50万円程度とのことで、さすがにその金額を出すのはなーと思ったので、インターネットで某社の体験談や仕組みを調べ、それを自己流で実践することにしました。調べた限りでは、ポイントは以下のようでした(自分なりの解釈です)。

 

・運動ではなく栄養管理が大事
糖質は制限するが、制限し過ぎも問題。ジャスト50gを摂るつもりで
タンパク質をたくさん摂取する糖質制限を行うとエネルギー不足で筋肉が減少するため、タンパク質をかなりしっかり摂取する
水をたくさん飲む。1日2l〜3l。理由はケトン体がなんとか(忘れた)
・ご飯の量は、昼5>朝3>夜2にする。朝食はちゃんと摂る。昼はがっつり食べる。夜はご飯を食べたあと活動することなく寝るだけなので軽くする。何なら、夜ご飯が遅くなるときは野菜とプロテイン程度に留める
・おやつはミックスナッツ。チョコレートが食べたければ低糖質のプロテインバー
・睡眠時間を確保する、ストレスを貯めない
・2ヶ月程度であればチートデイは不要

 

実行したこと

 上記のポイントをしっかり押さえて、1ヶ月食事制限を行いました。

 また、食事管理に加えて、運動も少ししました。ただ、運動をするといっても、1日20分ウォーキングor15分ランニングor3分プランクという極めて少ないものです。在宅勤務なので本来の通勤分ぐらいは運動しなきゃ、ぐらいの意識です。

 ちなみに、ウォーキングやランニングのお供は美術手帖podcastがよかったです。

open.spotify.com

また、プランクはYouTuberのなごみちゃんの動画がかわいくておすすめです。

www.youtube.com

 

具体的な食事

 具体的な食事は以下のようにしました。

 

朝食

・(主食)ベーコンエッグ、鮭の塩焼き、サバの塩焼き、ツナ卵焼きの中から1つ
・(主菜)納豆、お豆腐の中から1つ
・(副菜)ブロッコリー、ほうれん草、もやし、キャベツの中から1つないし2つ
※白ごはんやパンはなし

午前・間食

プロテインを水:低糖質豆乳=1:1で割ったもの

昼食

・低糖質弁当(糖質15g)
※白ごはんやパンはなし

午後・間食

・ミックスナッツ
プロテインを水:低糖質豆乳=1:1で割ったもの
・甘いものが我慢できないときはプロテインバー

夕食

・(主食)納豆、豆腐、肉とキノコの炒めものの中から1つ
・(副菜)ブロッコリー、ほうれん草、もやし、キャベツの中から1つないし2つ
・(その他)デザートがほしいときは、低糖質麦芽豆乳か糖質ゼロ寒天ゼリー
※白ごはんやパンはなし

飲み物

・水
・甘いものが飲みたいときは、低糖質麦芽豆乳、糖質ゼロガムシロップのミルクティー、コーラゼロ、サイダーゼロ

 

 以上、たまに例外もありましたが、基本的には以上のとおりでした。

 

ここまで成功できているコツ

 ここまでのところでダイエットが成功できている要因は次の3つが大きいと考えています。

①身の回りのものから糖質を排除した

 買い物に行くときは、お腹がいっぱいなときにしました。そして強い心で糖質が多いものを買いませんでした。糖質が高いものが家になければ、糖質を摂取する心配はありません。

②在宅勤務&緊急事態宣言で誘惑が少ない

 在宅勤務なのでお昼ごはんの管理も容易で、かつ緊急事態宣言の最中で友人と外食の機会も全然ありませんでした。社会生活においてダイエットの最大の敵であるランチや飲み会という誘惑から離れることができました。

③レシピを固定化し、低糖質弁当を最大限に活用した

 これが1番大きな勝因だと思っています。継続するには習慣にすること、習慣にするには極力考えることや労力を減らすことだと思い、レシピを固定化しました。そして低糖質弁当を購入、常備しました。

 レシピを固定化することで、余計なことを考えることなく糖質が制限された食事を摂ることができるようになりました。

 そしてその中でも最大の勝因だと思うのが低糖質弁当。糖質を15g程度に抑えた冷凍の宅配弁当という便利なものが世の中にはあり、それを最大限に活用しました。私が注文しているのはシルバーライフのまごころケア食というものですが、管理栄養士が監修しているもので、糖質が15g以内に制限され、栄養バランスも糖質が少ないこと以外はきっと良く、そしてメニューのバリュエーションも豊富で味もおいしく、最高でした。1食だいたい600円ぐらいとコンビニ弁当程度の価格なのも最高でした。在宅勤務で調理することなく4分チンするだけでお昼ごはんにありつけるのも最高でした。大事なことなので3回言いました。

magokoro-care-shoku.com

 

 

今後について

 今後についてはもうしばらく糖質制限を続けたいと思っています。前述の通り目標は、①体重を学生時代の標準体重に戻すこと(残りあと-2kg)、②お腹をすっきりさせることですので、これらの目標が達成されるまで続けます。

 ただ、某社のダイエットも2ヶ月を一区切りとなっており、それが糖質制限による健康上の影響を配慮したものなのか、一般的な我慢の限界なのか、某社のコスト上の問題なのかはよくわかっていませんが、健康に良いことだとは思えず、また一応現状でも標準体型に収まっており、我慢の限界に近づきつつあるため、仮に目標が達成できなかったとしても、あと1ヶ月で終わろうと思います。

 1ヶ月後のブログに乞うご期待ください。はやく抹茶クリームフラペチーノが飲みたいよ。

1ヶ月ほぼ毎日走ってみた

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 とっても久しぶりの投稿です。

 

 コロナ禍で、4月から完全在宅勤務が始まり、7月に完全出社に戻り、8月から再度週2出社&週3在宅勤務生活となりました。また、土日の外出の頻度が激減しました。

 在宅勤務に関して思うところはたくさんあるのですが、オフィスへの出社や土日の外出は、日頃あまり運動しない僕にとって体を動かす貴重な時間だったのだなと、鏡に写る自分のお腹を見て再認識しました。

 

 ということで、8月半ばからランニングをはじめました。

 目標は体重を減らす、お腹を凹ませる…と言いたいところですが、少しインターネットで調べたところ、少しランニングしたぐらいではダイエットにならないとのこと。なので、当初の"気づき"の通り、通勤や外出時の徒歩の代替として、とにかく体を動かすことを目標として設定しました。体重が減ったりお腹が凹んだらラッキーですが、それは期待しない。

 日頃あまり運動しない僕がいきなり毎日ランニングをするというのも無理な話なので、ルールは以下のようにしました。(上記の通り、通勤や外出がなくなった分の体を動かす、という目標を達成するためのルールです)

 ・在宅勤務の週3日と、土日の2日、あわせて週5日をランニング日とする

 ・時間は30分。時間がないときは20分に省略する

 ・速さや距離は全く気にしない

 ・雨が降ったらランニングではなく散歩する

 ・長時間残業の日はお休み

 ・もし出来なかった日があっても自分を責めない

 ・食事制限は特にしない

 

 また、ダイエットは目標とはしないものの、運動を定量的に評価したいと思い、体組成計を購入し、日々の体重や体脂肪率を計測しました。あわせてランニング時は楽天からもらったrakuten miniを身に着け、ルート等を記録しました。

 

 さて、その結果、どうなったでしょうか。

 

 結論を言うと、目標は概ね達成できています!すごい!

 週5ルールを死守、はなかなか難しいですが、週4のペースでランニングを継続しています。(タイトルの「ほぼ毎日」は盛りました)

 一方で、当初の予想通り、体重や体脂肪率は特に変化しませんでした。残念。ただし、増加傾向に歯止めがかかっています。

 そのほか、自分の体にいくつか変化がありました。

 ランニングを始めたばかりのときは連続して1kmも走れませんでしたし、実際30分の内訳はランニングとウォーキングが半々ぐらいでした。ところが1ヶ月継続すると3km程度であれば連続で走り続けることができるようになりました。また、30分で走れる距離も2km強から4kmまで伸びました。走る速さも当初1キロあたり9分程度だったのが、ついに今日は6分台に足を踏み入れました。

 更に、いつも出かける時は10分も歩けばもうくたくたでしたが、10分程度では疲れなくなりました。

 こころなしかお腹も凹み始めた気がします。(これはたぶん気のせい)

 食事制限をするつもりはなかったのですが、健康を意識してお菓子やジュースを摂取する頻度が少しだけ減りました。

 なにか一つを継続できたことで、自分に自信がつく…ことは特にありませんでした。

 走ることが気分転換になり、また、少し楽しくなってきました。

 

 少しずつ気候が涼しくなり、冬が来て寒くなって、外出したくなくなるのが少し怖いですが、走ることも少し楽しくなってきたので、在宅勤務が継続している間はランニングも頑張って継続したいと思います。

ゆく河の流れは絶えずして

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 机の上に溢れんばかりの山となった仕事があるにもかかわらず、前日は17時過ぎに退社したこともあり、繁華街も静かになりつつある23時過ぎにオフィスを出た。といっても実際には弊社はペーパーレス化が進んでおり、机の上に山はなくノートパソコンと、デュアルディスプレイ用のモニタ、そしてお気に入りの紅茶だけである。

 飲み会帰りの陽気なサラリーマンや、学園祭の準備をしていたと思われる学生の集団、これから熱い夜を過ごすのであろうカップルとともに電車に乗り込み、帰路へと向かった。

 金曜日の夜は一週間仕事を頑張った自分への労いを兼ねて、帰り道のコンビニで普段我慢している甘いお菓子や飲み物を買うのが恒例となりつつある。昨日はそれはアーモンドチョコホイップパンであった。また、日ごろ仕事が遅くなると健康を考えて夜ご飯は簡単に済ますことが多いが、昨日は金曜日だったので夜更かしをすることを前提にカルビ焼き弁当を買った。濃い茶色のたれがたっぷりとかかった、白ご飯が進みそうなカルビ焼き弁当。

 

 僕はどちらかといえば少食だ。無料で大盛にできますと言われても、大盛にすることはほとんどない。特に最近は健康や体型を気にして、「ご飯は少な目でお願いします」と店員に伝えることも多い。昨日のカルビ焼き弁当もとてもおいしかったけれども、お腹がいっぱいになって白ご飯は少し残した。

 一般に食べ盛りだといわれる高校生のときも少食だったのかと尋ねられるとあまり記憶が定かではない。ただ、大学生のときは少食だった記憶がおぼろげながらある。それでも、当時はお金もあまりなかったので、お腹を満たすために、またコストパフォーマンスを考えて大盛を注文することもあったように思う。

 

 学生時代は親元を離れ、全国的にも有名な川のすぐ近くに住んでいた。街のシンボルともいえる、優雅に流れる川だった。春は満開の桜、初夏には放流されたホタルが瞬き、秋は紅葉、冬には川辺に雪が積もった銀世界のあいだを流れていく。観光客、地域住民、そしてなにより四季に愛された川であった。休日はよく河川敷を自転車で駆け抜けた。

 当時を思い出すと、今では少し気恥ずかしくもあるが、とても充実した日々だったように思う。卒業して何年も経った今でも、昔を懐かしみ、あの頃に戻りたいと思うこともときにあるが、それが叶うことはない。

 

 家の近くであり、その川の近くでもあるところにもまた、コンビニがあった。そのコンビニでは300円ほどで牛カルビ焼き弁当が売られていた。たまに50円引きのシールも貼られ、学生の僕は濃い味とその見た目に誘われて、飽きもせず何度も何度も買っていた。お肉は薄く切られ、脂身が多く、もしかしたら今ではあまりおいしいと思わないかもしれない。

 当時はそのお肉がとてもおいしく、お肉とご飯を同じ量だけ食べるとお肉がもったいなく思えて、少しのお肉で多くの白ご飯を食べた。そのように食べ進むと、白ご飯は先に無くなり、お肉だけが残る。

 僕は自分で炊いて冷凍していたご飯を解凍してお弁当に追加し、最後の一切れまで大事に白ご飯とともに味わっていた。それは間違いなく幸せのひとときであった。

 

 

買ってよかったgoogle home mini

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2月にずっと欲しかったgoogle home miniを買いました。

 

買った1年ぐらい前から欲しくて、でも買ったところで使い道がない気がしていて、ずっと二の足を踏んでいました。

欲しすぎて、新しいガジェットが好きでgoogle home miniもalexaもline cloverも持っていそうな職場の同僚に、家にgoogle home miniが眠っていないか聞いたぐらいでした。
ただ、必ず必要なものではないし、買ってこれがしたいという強い気持ちもなかったので買う勇気が出ませんでした。
ちなみにその職場の同僚からは「google home miniなんて要らないよ、嫁がいれば時間も天気も教えてくれるし電気も消してくれるよ」と煽られました。

最終的にはメルカリで2,000円での出品を見つけた&メルカリのキャンペーンで500円引き?500Pプレゼント?で実質的に破格になっていたタイミングで買いました。

 

買って思ったこと。もっと早く買えばよかった

想像していたより大したことはできなかったのですが、意外と朝準備をしているときに便利なんですよね。
Googleに聞けばメガネをかけてなくても時間がわかるし、スマホで調べなくても天気がわかる。

他にもタイマー機能も良い。5分だけ掃除しよ、と思ったら「OK, Google. 5分経ったら教えて」といえばタイマーが稼働。料理するときも使えます。

もちろんこれらの機能はすべてスマホで代替できるので、文字に起こすと大したことがないように見えるのですが、これが意外と便利なんですよねー。

 

そして一番気に入っているのはストリーミング配信されているBBCが気軽に聞けること。
BBCにはクラシック音楽専門チャンネルがあって、曲はバロックから現代音楽まで、編成も声楽のソロからオーケストラまで、幅広いクラシック音楽が24時間配信されています。
全然知らない合唱曲が流れることもあれば、今取り組んでいるオケ曲が流れることもあります。
これが「OK, Google. BBCさん」と言うだけで24時間BGMとして流れるんです。しかも音質も良い。

最高じゃないですか。

 

というわけで、google home miniは買ってよかったし、クラシック聞く人にはおすすめですよという話でした。

他にもこんな使い方もいいよ、という使い方があればぜひ教えてください。

白い嘘と気遣い

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 英語にwhite lieという言葉がある。ロングマン英英辞典では、

a lie that you tell someone in order to protect them or avoid hurting their feelings

と定義されている。相手を守る、あるいは傷つけないようにつく嘘。日本語には適切な訳語はないけども、「嘘も方便」、「お世辞」、「建前」、「気遣い」…あたりが近い言葉か。

 

 先日、10人強が参加する会社の飲み会があった。その会場は職場から2kmほど行ったところにあり、歩くには少し遠いが、電車で行くにも少し遠回りなため、いくつかのグループに分かれてタクシーで会場へ向かった。
 僕らは先頭集団で、早めに会場に着き、皆が到着するのを待っていた。遅れること2-3分、続々と他の参加者が集まってくる。

 しかしながら、その飲み会の主賓だった海外子会社の社長2名がなかなか会場に来なかった。他の参加者全員が到着してから数分程度待っていても、その2名は一向に姿を現さなかった。遅れるという連絡もなかった。
 そこで、数少ない僕と同い年の同僚が、状況を確認するために電話をかけた。飲み会の開始が少し遅れビールを待ち望み、少し盛り上がり始めていた約10人が電話に耳を立てる。

 

「もしもし?今どちらにいらっしゃいますか?」

「そうなんですね。私はもう会場についています」

「そうですねー、少しずつ集まってきたところです

「はい、では失礼します」

 

 「もうみんな着いてる?」と聞かれたのであろう。その2名以外は全員会場に到着していて、かつ数分は待っていた状況だったにもかかわらず、彼は「他の皆さんはもう揃っています」ではなく、「少しずつ集まってきたところです」と答えた。

 これは彼の気遣いであり、「白い嘘」の典型例だと思う。彼の言葉は、遅れてくる2名が感じるかもしれなかった申し訳無さを感じなくさせた。
 そしてそれはその場にいる人から少し称賛された。

 

 でも、この白い嘘をつくことは、彼にとって、その2名にとって、すでに会場にいた人にとって、つまり全員にとって、本当によかったことなのだろうか。

 その2名は「少しずつ集まってきたところなのに、なんで電話がかかってきたのだろう?もしかしてもうみんな揃ってるのかな?」と思ったかもしれない。
 また僕は、この件以降、彼の言葉をいまいち信じられなくなってしまった。「彼はこう言っているが、それは本心ではないかもしれない」と疑うようになった。

 

 思っていることや本音、事実を正直に言うことは誠実なことであり、良いことである。僕自身も誠実でありたいと考えている。

 しかしながら、誠実であることが良いことだけではないということもまた事実である。誠実であろうとして、ありのままを全て伝えて必要以上に人を傷つけたり不快にしたりすることは褒められることではない。人間関係を良好にするために敢えて人を良い気持ちにさせるような言葉を選ぶことも時に必要なことだと思う(僕は不器用だからなかなかできないけど)。誠実であることによって人を傷つけてしまっては意味がないし、誠実である自分に満足するだけの利己主義に陥ったり、デリカシーのない人と捉えられてしまったりすることは、望ましい結果ではないだろう。
 また、自分の思っていることをオブラートに包むことなく言ってしまう人は時に子供じみていると思われてしまうし、僕自身もそういう人に対してそう感じることもある(自分自身を振り返って反省することもある)。

 

 でもやっぱり、この白い嘘の出来事には違和感を感じずにはいられなかった。「なんでそんな平気な顔して嘘をつくの?」と。

 白い嘘は、実際のところは、世の中に溢れているものだと思う。

 でも、それが明らかな嘘であることとして認識してしまうと、なんかちょっと違うな、と思ってしまう。

 白い嘘、気遣い、そして誠実であること。この塩梅は僕にはとても難しい。

自分で自分の生き方を決める

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自由に生きていくために、転職する、脱サラして起業する、フリーランスになる、ブロガーになる、YouTuberになる…なんて話ではなく。

自分で自分の生き方を決められるのって自分の人生の納得感を得るために大事だと思うし、今後もそうやって生きていきたいという話。とりわけその中でも今回は職業選択について。

 

新卒で入社した会社は、新卒入社を正義として、中途採用は極めて限定的で、終身雇用を前提にしていた会社でした。

30代もすぎれば年収1,000万円を超え、その他にも家賃補助やら企業年金やら隠れた福利厚生もたくさんで、65歳定年の人事制度。

入社する前は、そして入社してしばらくは、定年(か、某職業に就く)までその会社で働き続けると心に決めていました。お金も悪くないし、業績も安定しているし、定年まで会社にしがみついていけばいい。

 

でも、途中でこの生き方――この会社で定年まで働き続けると考えること――は嫌だって思ったんです。

一つの会社で定年まで働き続けると心に決めて働くいうことは、基本的には会社の言いなりであり続けること。

例えば……

(以下は元弊社の話もありますが、「一つの会社で定年まで働き続けると考えること」でありがちな一般的な話を意識して書いています)

 ・月の残業が100時間を越えて、体力的・精神的に疲れても、家庭が崩壊しても、会社優先。

・ローテーション配属の名の下、自分の興味もなければそれまでの専門性とも異なる部署への異動辞令が出ても、それを受け入れるしかない。

・ローテーション配属で同じ会社で20年以上も働いたものなら同じ給与水準での転職は基本的に難しい。

・一軒家を買ったとしても、子どもができたとしても、大阪への異動辞令が出れば大阪に引っ越さないといけない。大阪ではなく日本から遠く離れた海外かもしれない。

・会社は家族だと言うけれど、いざ家族である社員がうつ病や病気になったりしたら退職勧奨や、復帰しても窓際部署。(そういう人のための窓際部署という席があるのは素晴らしいことだとは思います)

・業績が悪くなれば給与が下がるし、突然他社や外資と合併してリストラされる可能性もあり、会社のなすがまま。

・どれだけ良い会社だとしても、企業価値の向上が最大の使命であり、いくら従業員思いの会社であっても従業員は二の次三の次。(現弊社はこれ。基本的には従業員思いだけれど、やはりどうしても企業価値向上の経営判断が優先される)

 

たしかに、元弊社は経済的な面において良いところがたくさんあることや、会社として安定感があることは間違いなかったのですが、「一つの会社で定年まで働き続けると考えること」という立場に立ち、一従業員の人生という切り口で見ると、会社の状況や意向で簡単に人生が左右されてしまう。

入社して、このような事実を目の当たりにして、一つの会社で働き続けると考えて働くことで本当に自分にとって幸せな人生を送れるのだろうかと考えました。

自分の人生なのに、会社の意向で大きく変わってしまう、自分のライフステージの変化には対応されない、自分にとって不確実な人生になる。

究極的には会社は従業員の人生を守ってくれない。

 

なんてことを考えた末に、「この会社で定年まで働き続けると考えること」を辞めようと心に決めました。

肩の荷が降りた気分でした。

 

行きたくないゴルフは行かなくていいし、望まない転勤は拒否すればいい。

大変な部署で身体やメンタルをやられてしまうぐらいなら転職すればいい。

休みたければ退職してお金の許す限り休めばいいし、留学したければ退職して留学すればいい。

家族が大変なときは会社に気を使わず残業をしなければいいし、家族の都合で引っ越しが必要なときは引っ越せばいい。

 

しかしながら、この考えは上記の終身雇用で一つの会社で働き続けることを前提にした元弊社の社風や制度とはもちろん大きくズレているので、程なくして転職することになりました。

(転職の際は、自分の実力を試してみたいだとか、あの仕事をやってみたいだとか、そんな気持ちも大きかったのだけれど、今日はその話は置いておきます)

 

ただ、この考え方だと「会社に助けてもらうこと」がなかなか難しくなる。

多くのことが会社から自由だけど、中長期的なキャリアは全て自己責任。

僕の場合は、「働き続けさえすれば高い給与や福利厚生」という生き方を捨てたので、同等の経済的な利益を得ようとするならば自分の力でキャリアを切り開いて行くしかない。

 

でも、そのほうが僕の価値観には合ってるし、世の中的にはイマドキな気がする。

うまく行くのも、うまく行かないのも、全ては自分次第。

自分で自分の生き方を作っていく。

 

現弊社も良い会社だとは思うけれど、何かあったときに僕を守ることはできないし、僕が僕の望む生き方を実現するために、努力を続けていきます。

なんてことのある3連休

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建国記念の日で3連休でした。

と言いたいところでしたが、先日のインフルエンザの病み上がりからからずっと仕事が忙しく、今日に至っては在宅勤務での休日出勤という形になりました。

ブラック企業ではないので、後日、振休が取れるから良いといえば良いのですが、少しだけ損した気分です。

ここ最近の仕事は本当に多忙を極めていて、インフルエンザ明けから2週間、毎日22時やほぼ終電で退社する日々が続いていて結構ぐったり。

今回の多忙さは、割り当てられている業務量の多さ+その業務の難易度の高さ+作業量の多さ+社内調整の面倒くささと、パワハラ以外の大変さをほぼコンプリートしていて、それなりに強ストレスな日々が続いています。

それでいて今日は休日出勤です。

今週が終われば一段落つくはずですが、どうなることやら。

でもやっぱり長時間労働は心も体も疲れ切ってしまって良いことが何一つないので、やらない業務を適切に選択していって、残業はどんどん減らしていきたい。

 

ただ、この3連休、土曜日はほぼ寝ていたし、今日は働いたのですが、それ以外の空いている時間で所属しているオーケストラの人たちと連日飲み会やら人生ゲームやらも少ししていました。

これがとても良い息抜きになった。

働きながらも、毎週あるいは毎月、"第三の場所"の親しい人たちと会って飲んで遊んで過ごす機会は改めて本当に貴重だなと感じます。

オーケストラやっていてよかった。高校のときに楽器を始めた自分をよくやったと褒めたい。

 

あと一週間がんばりましょう。