自分で自分の生き方を決める

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自由に生きていくために、転職する、脱サラして起業する、フリーランスになる、ブロガーになる、YouTuberになる…なんて話ではなく。

自分で自分の生き方を決められるのって自分の人生の納得感を得るために大事だと思うし、今後もそうやって生きていきたいという話。とりわけその中でも今回は職業選択について。

 

新卒で入社した会社は、新卒入社を正義として、中途採用は極めて限定的で、終身雇用を前提にしていた会社でした。

30代もすぎれば年収1,000万円を超え、その他にも家賃補助やら企業年金やら隠れた福利厚生もたくさんで、65歳定年の人事制度。

入社する前は、そして入社してしばらくは、定年(か、某職業に就く)までその会社で働き続けると心に決めていました。お金も悪くないし、業績も安定しているし、定年まで会社にしがみついていけばいい。

 

でも、途中でこの生き方――この会社で定年まで働き続けると考えること――は嫌だって思ったんです。

一つの会社で定年まで働き続けると心に決めて働くいうことは、基本的には会社の言いなりであり続けること。

例えば……

(以下は元弊社の話もありますが、「一つの会社で定年まで働き続けると考えること」でありがちな一般的な話を意識して書いています)

 ・月の残業が100時間を越えて、体力的・精神的に疲れても、家庭が崩壊しても、会社優先。

・ローテーション配属の名の下、自分の興味もなければそれまでの専門性とも異なる部署への異動辞令が出ても、それを受け入れるしかない。

・ローテーション配属で同じ会社で20年以上も働いたものなら同じ給与水準での転職は基本的に難しい。

・一軒家を買ったとしても、子どもができたとしても、大阪への異動辞令が出れば大阪に引っ越さないといけない。大阪ではなく日本から遠く離れた海外かもしれない。

・会社は家族だと言うけれど、いざ家族である社員がうつ病や病気になったりしたら退職勧奨や、復帰しても窓際部署。(そういう人のための窓際部署という席があるのは素晴らしいことだとは思います)

・業績が悪くなれば給与が下がるし、突然他社や外資と合併してリストラされる可能性もあり、会社のなすがまま。

・どれだけ良い会社だとしても、企業価値の向上が最大の使命であり、いくら従業員思いの会社であっても従業員は二の次三の次。(現弊社はこれ。基本的には従業員思いだけれど、やはりどうしても企業価値向上の経営判断が優先される)

 

たしかに、元弊社は経済的な面において良いところがたくさんあることや、会社として安定感があることは間違いなかったのですが、「一つの会社で定年まで働き続けると考えること」という立場に立ち、一従業員の人生という切り口で見ると、会社の状況や意向で簡単に人生が左右されてしまう。

入社して、このような事実を目の当たりにして、一つの会社で働き続けると考えて働くことで本当に自分にとって幸せな人生を送れるのだろうかと考えました。

自分の人生なのに、会社の意向で大きく変わってしまう、自分のライフステージの変化には対応されない、自分にとって不確実な人生になる。

究極的には会社は従業員の人生を守ってくれない。

 

なんてことを考えた末に、「この会社で定年まで働き続けると考えること」を辞めようと心に決めました。

肩の荷が降りた気分でした。

 

行きたくないゴルフは行かなくていいし、望まない転勤は拒否すればいい。

大変な部署で身体やメンタルをやられてしまうぐらいなら転職すればいい。

休みたければ退職してお金の許す限り休めばいいし、留学したければ退職して留学すればいい。

家族が大変なときは会社に気を使わず残業をしなければいいし、家族の都合で引っ越しが必要なときは引っ越せばいい。

 

しかしながら、この考えは上記の終身雇用で一つの会社で働き続けることを前提にした元弊社の社風や制度とはもちろん大きくズレているので、程なくして転職することになりました。

(転職の際は、自分の実力を試してみたいだとか、あの仕事をやってみたいだとか、そんな気持ちも大きかったのだけれど、今日はその話は置いておきます)

 

ただ、この考え方だと「会社に助けてもらうこと」がなかなか難しくなる。

多くのことが会社から自由だけど、中長期的なキャリアは全て自己責任。

僕の場合は、「働き続けさえすれば高い給与や福利厚生」という生き方を捨てたので、同等の経済的な利益を得ようとするならば自分の力でキャリアを切り開いて行くしかない。

 

でも、そのほうが僕の価値観には合ってるし、世の中的にはイマドキな気がする。

うまく行くのも、うまく行かないのも、全ては自分次第。

自分で自分の生き方を作っていく。

 

現弊社も良い会社だとは思うけれど、何かあったときに僕を守ることはできないし、僕が僕の望む生き方を実現するために、努力を続けていきます。